近年の離婚・復縁事情

「復縁」という言葉を聞いたことがありますか?一般的に復縁とは、別れた彼氏・彼女とヨリを戻すこと、別れた相手と再び交際したり、結婚しなおしたりすることを広く指しています。一度別れた恋人同士が再び恋愛関係に陥ることは理解できても、別れた夫婦が再び結婚するなんてそんなことがあるのかと思われる方もいるかもしれません。でも、最近はそういう夫婦も多いのですよ。

また、最近よく聞く言葉に「婚活」(結婚活動のこと)というのがあります。ニュースでも取り上げられたり、テレビドラマでも扱われたりしていましたね。「婚活」に対して、「離活」という言葉もあります。こちらはまだまだ馴染みがないかもしれませんが、離婚活動のことを言います。つまり、計画的に離婚することですね。「離活」という言葉を持ち出すまでもなく、近年は老若を問わず離婚が増加傾向です。みなさんの周りにも離婚経験のある人が1人や2人はいることでしょう。
復縁に悩む主婦
厚生労働省の資料によると、
昭和50(1975)年の離婚件数は119,135件でしたが、
30年後の平成17(2005)年では261,917件と、
約2.2倍にも増加しています。

では、離婚が増加している原因はなんでしょうか?
まず、「離婚が恥ずかしいことではなくなった」という社会の意識の変化が
大きいでしょう。今の時代、シングルになって実家に戻ってきている女性を「出戻り」と、蔑んだように言われることも少なくなっているのではないでしょうか(地方によっては、まだまだ離婚に対して古い考えがあると思いますが)。

次に、「出来ちゃった婚」の増加も原因として考えられるでしょう。精神的に結婚する準備ができていない若者が、子どもができたという理由だけで結婚しても長続きするわけはありませんね。
また、「女性の経済的自立」も離婚の増加の原因と考えてもいいでしょう。つまり、女性が男性と対等(対等に近い)の立場になってきたことにより、昔のように、男性だけが稼ぎ手だった場合は、どうしても男性が一家の大黒柱で、女性より上位の立場に立っていましたが、女性の地位が向上してきたことにより、女性が不当に我慢する必要がなくなってきたのです。そのため、男性から離れても自立できる女性は離婚を選ぶことが多くなったのでしょう。

でも、簡単に離婚して、後悔している人も多いようですよ。それで別れた相手と「復縁」する人が増えているのです。エリザベス・テイラーとリチャード・バートンみたいですね(と言っても、知らないですか)。そんな復縁のニーズを反映してか復縁を手助けしてくれる会社もあるのですよ。

結婚したからにはやはり以前は好きだったわけですよね。結婚している時は、その気持ちを忘れてしまっていたわけだけど、別れて、その気持ちを思い出したのでしょう。

でも、復縁すると言っても、相手のあることですので、必ずしもうまく行くわけではありません。仲が悪くなり、離婚する前に、夫婦関係を見直す方が、よっぽど楽なのです。

熟年夫婦の復縁を考える

熟年離婚を考えておられる方、早まらないでください。年配のご夫婦が離婚した後に「復縁」するのは難しいですよ。別れたい!と思っている最中は「復縁したいなんて絶対思わない!!」と考えがちですが、実際に一人になると気持ちが揺れることもあります。
復縁した老夫婦
若い人は相手を完全に嫌いにならないうちに離婚して距離を置く場合も多いので、復縁する可能性も比較的高いのですが、年配のご夫婦の場合、お互いを知りつくした上で別れる決心をするので、その後で復縁というのはなかなか至難の業なのです。

それでも最近、熟年離婚が増えています。厚生労働省の資料によると、結婚30年以上のカップルの離婚数は、昭和50(1975)年では866件でしたが、30年後の平成17(2005)年では11,247件となんと約13倍にもなっています。離婚件数全体では2.2倍の増加なので、この多さが目立ちます。

結婚30年というと、男性が30歳で結婚したとすると60歳、つまり定年退職の年齢になっているのです。つまり、夫の定年、退職金を待って、離婚を切り出す妻が増えているのです。また、その年になると子どもも自立しているので、別れやすい状況になっています。特にこの年代だと、夫は会社人間、妻は専業主婦というパターンが多く、子育てが終わって夫婦間の共通の話題も少ないようです。

このまま家政婦のような生活を続けるより、「私は妻や母としてではなく、女として生きたい!」と、気の合った友だちと趣味を楽しもうと考える女性が増えるのも、ある意味当然でしょう。

また、2007年4月から、夫の厚生年金の名義を最大2分の1まで妻名義に変更できるようになったのも、熟年離婚に踏み出す勇気を女性に与えているのではないでしょうか?

でも、離婚した後に、精神的なむなしさを感じる人もいるようです。別れた後の生活が思ったほど、精神的な充足感を与えてくれないのです。新たなパートナーを見つけると言っても、「いい人はみんな結婚しているし……」というわけです。

「復縁」をしたいと思っても、自分からは切り出しにくいし、また同じような生活は嫌だし……、と長年連れ添った相手だからと言って、また結婚しましょうとは簡単にはいきません。
繰り返しになりますが、一度離婚してからの復縁はかなり難しいと言えるでしょう。夫婦間のコミュニケーションの欠如は、会社人間の夫のせいばかりではありません。

しかし、完全に別れてしまう前なら復縁の可能性もあります。50代以上の方はまだまだ「離婚」には抵抗がある方が多いですし、相手も心のどこかでは「夫婦円満になりたい」と思っているものです。後から後悔しないためにも、結婚生活の間に、「復縁」するように努力しましょう。