熟年夫婦の復縁を考える
熟年離婚を考えておられる方、早まらないでください。年配のご夫婦が離婚した後に「復縁」するのは難しいですよ。別れたい!と思っている最中は「復縁したいなんて絶対思わない!!」と考えがちですが、実際に一人になると気持ちが揺れることもあります。

若い人は相手を完全に嫌いにならないうちに離婚して距離を置く場合も多いので、復縁する可能性も比較的高いのですが、年配のご夫婦の場合、お互いを知りつくした上で別れる決心をするので、その後で復縁というのはなかなか至難の業なのです。
それでも最近、熟年離婚が増えています。厚生労働省の資料によると、結婚30年以上のカップルの離婚数は、昭和50(1975)年では866件でしたが、30年後の平成17(2005)年では11,247件となんと約13倍にもなっています。離婚件数全体では2.2倍の増加なので、この多さが目立ちます。
結婚30年というと、男性が30歳で結婚したとすると60歳、つまり定年退職の年齢になっているのです。つまり、夫の定年、退職金を待って、離婚を切り出す妻が増えているのです。また、その年になると子どもも自立しているので、別れやすい状況になっています。特にこの年代だと、夫は会社人間、妻は専業主婦というパターンが多く、子育てが終わって夫婦間の共通の話題も少ないようです。
このまま家政婦のような生活を続けるより、「私は妻や母としてではなく、女として生きたい!」と、気の合った友だちと趣味を楽しもうと考える女性が増えるのも、ある意味当然でしょう。
また、2007年4月から、夫の厚生年金の名義を最大2分の1まで妻名義に変更できるようになったのも、熟年離婚に踏み出す勇気を女性に与えているのではないでしょうか?
でも、離婚した後に、精神的なむなしさを感じる人もいるようです。別れた後の生活が思ったほど、精神的な充足感を与えてくれないのです。新たなパートナーを見つけると言っても、「いい人はみんな結婚しているし……」というわけです。
「復縁」をしたいと思っても、自分からは切り出しにくいし、また同じような生活は嫌だし……、と長年連れ添った相手だからと言って、また結婚しましょうとは簡単にはいきません。
繰り返しになりますが、一度離婚してからの復縁はかなり難しいと言えるでしょう。夫婦間のコミュニケーションの欠如は、会社人間の夫のせいばかりではありません。
しかし、完全に別れてしまう前なら復縁の可能性もあります。50代以上の方はまだまだ「離婚」には抵抗がある方が多いですし、相手も心のどこかでは「夫婦円満になりたい」と思っているものです。後から後悔しないためにも、結婚生活の間に、「復縁」するように努力しましょう。
